過飾

2017/11/10

デザイナー、建築家で執筆する人は少なくない
職人の口伝を本に書き起こしたものもあるが
木工家でここまで自分の言葉で文章を書いた人は
今までいなかったのではないかと思う。


木工の世界 (新潮選書)

木工の世界 (新潮選書)

  • 作者: 早川謙之輔
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1996/11
  • メディア: 単行本
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できるかぎり木だけでものを作りたいと考えている。
ただ、それが行きすぎると、木でやってはまずいところまで木で作る愚行を犯しかねない。これは避けるつもりでいる。
装飾はもともと余裕のある生活に使われるものである。
美しく楽しい姿を作るために、木と、異なる素材との組み合わせは当然考えなければならない。

装飾にも程度がある。これでどうだと過飾がはじまり、過飾のための加飾は、ついに威信威圧の手だてに至るだろう。

周りを見回す、車、家、町並、人


日本人は真面目だからなにごとも周りがみえなくなり
過熱しやすい、過飾は行き着くところまで行く
そして冷めやすい、冷却後に過去を笑う事の繰り返し
木工ではないが「省略の美」といった人がいる。


早川謙之輔は昨年他界した
先日の日記に書いた、星野道夫もそうだが
いつも自分はすこし遅れてものを追っかけてる気がする。


しかし、本人がすでにこの世にいなくても
本や写真を通してこうして小さな一人に
小さななにかを与えられるのだから
自分のなにかを残すことが出来るということは
素晴らしい事ではないかと思う。